リハビリテーション看護とは、疾病・障害・加齢等による生活上の問題を有する個人や家族に対し、障害の経過や生活の場にかかわらず、可能な限り日常生活活動(ADL)の自立とQOL(生命・生活・人生の質)の向上を図る専門性の高い看護である。
〜日本リハビリテーション看護学会〜
アメリカの看護師、看護研究者ヴァージニア・ヘンダーソンの言葉に「自らを知ることは他者を知ることの土台であり、自尊の念は他者を敬うことの基本であることは過去においてもそうであったように、今も事実であり、おそらく未来においてもそうであろう」と言われております。「その人らしく」を理解するためには、まず自分をよく知ることが大切だという意味が込められています。先人の教訓通りまずは自分自身をよく理解する事、自分自身を大切にする事、それと同じように患者さんの立場や気持ちに寄り添い看護することがとても大切です。
回復期リハビリテーション病棟では、疾患により何らかの障害を持たれた方に多職種で関わるチーム医療を提供しています。看護師の役割としては、リハビリテーションにしっかりと参加できる日々の健康管理をはじめ、訓練の場での「できるADL」を実際の生活の場で「しているADL」にできるように24時間を通し回復の過程を患者さんと共に感じ、喜び、支援しております。目的は在宅復帰、社会復帰などそれぞれですが、そんな人生の再構築にお手伝いできるこの看護の魅力を多くの方々と共感したいと思っております。
看護部長 山中小百合
私たちは、患者さんがその人らしく生活できるよう、最善のリハビリテーション看護・介護を提供します。
3つの回復期リハビリテーション病棟及び障害者病棟、外来の5看護単位で構成された約140名の看護・介護・歯科衛生士のスタッフ体制で、患者さんの生活を24時間支えています。看護部では、医師やコメディカルとともにリハビリテーションチームとして生活の場である病棟で訓練を行い、退院後の生活を想定した個別的なかかわりを行っています。
また、部内には摂食嚥下・排泄・認知症などの専門チームが構成され、脳卒中リハビリテーション看護や認知症の認定看護師も活躍する中で、患者さんの健康管理はもとより、日常生活動作再獲得への支援や在宅復帰支援など幅広く活動を行っています。
2交代制 | 日勤 8:30 〜 17:30 |
夜勤 16:00 〜 翌9:00 |
アメーバナーシング、受け持ち制(入院から退院までのプライマリーナース)
看護師個々が主体的に自己の成長を促すために、看護過程や臨床看護実践能力・管理・教育・研修などの技術や能力をレベルに応じて区別し等級で表したもので、看護師が達成して欲しいレベルとして示した目標です。
自分を見つめ、仕事を見つめ、職場(組織)を見つめることにより、組織の目標から自己の達成目標に向って一歩一歩前進し、自己の成長に達成感を見出すことができます。
院内研修 ⇒
新卒者研修・・・ビジネスマナー研修、現場研修、理念研修
看護部学習会・・・看護部教育委員会(ラダー別研修)
院外研修 ⇒
看護協会、他各種団体による専門教育研修など
疾病・障害・加齢等による生活上の問題を有する個人や家族に対し、障害の経過や生活の場にかかわらず、可能な限り日常生活活動(ADL)の自立とQOL(生命・生活・人生の質)の向上を図る専門性の高い看護である。
〜日本リハビリテーション看護学会「リハビリテーション看護の定義より」〜
それぞれの専門職である多職種チームメンバーがお互いの専門性を活かしながら、個々の患者の生活に目を向け、目標を決めたアプローチを行う連携であり、リハビリテーションカンファレンス、ケースカンファレンスなどを通してチームで情報共有し、退院に向けて一貫したケアの提供をしています。
院内及び看護部には看護師が在籍し、活躍している委員会が多くあります。リハビリテーション看護を実践していく上で、様々な専門的知識や技術が必要となってきます。1人1人が何か一つ得意なものを見つけ、委員会活動等を通して各病棟で活躍していく場を作っています。
時間 | 内容 |
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8:30 | 申し送り、全体ミーティング ・リハビリテーションカンファレンスの報告 ・バイタルサインチェック ・ミニカンファレンス |
8:45 | 看護ミーティング |
9:00~17:30 | ・入退院時の援助 ・身体の清潔 ・排泄の援助 ・診察、診療の援助 ・与薬 ・自立への援助 ・家族とのかかわり ・リハビリテーションカンファレンス ・記録 |
10:00 | ケースカンファレンス |
12:00 | ・配下膳 ・食事援助 ・口腔ケア |
14:30 | 午後のラジオ体操 |
17:30 | ・夕食の準備 |