このページでは高次脳機能障害に関するご質問にお答えします。
原因となる病気やけが、診断基準や診断ガイドラインの内容が異なります。日本における高次脳機能障害の診断基準では、発達障害や認知症(進行性疾患)は除外されています。発達障害や認知症のケアや生活上の工夫は、高次脳機能障害の支援にも活かせます。
いずれの場合も、医師による診断書の発行と、窓口での申請が必要です。まずは、ご本人の状態をよく知る主治医やかかりつけ医に、申請の希望をご相談ください。障害年金は、申請する前に、受給要件などをお近くの年金事務所にてご確認下さい。
突然の病気や事故により、まずは医療機関で治療やリハビリテーションを行います。そののち、年齢や原因疾患、障害の程度や状態、ニーズなどに応じて、社会福祉サービスの利用を検討します。公的なものは、主に「障害者総合支援法」や「介護保険法」です。病院のソーシャルワーカー(社会福祉士など)や、お住まいの市町村に相談しながら、制度を上手に活用することが大切です。なお、障害者手帳がなくても、医師の意見書により、障害福祉サービスを利用することが可能です。
まずは、いま行うべき治療やリハビリテーションに集中できる環境を整えましょう。病院のソーシャルワーカー(社会福祉士など)へ、傷病手当金などの休職中の経済保障について、ご相談することをお勧めします。治療やリハビリテーションを経て、十分に準備をしたうえで、職場復帰される方もいます。傷病時の「休職可能期間」や「復職に向けた手続き」について、職場の就業規則を確認しておきましょう。職業リハビリテーションサービスや就労系の障害福祉サービスの利用も、状態に応じ考えましょう。
高次脳機能障害について、理解を深めたい小学生や中学生等に向けたWebサイトが公開されています。ご参考にしてください。
子ども情報ステーションbyぷるすあるは 高次脳機能障害
高次脳機能障害情報・支援センター 「よくあるご質問」のページ