ヘッドライト・テールライト

私は平成28年に銀門会甲州リハビリテーション病院理事長に就いて、約9年/60年業務を微力ながら執り行ってきました。
まずは医療法人銀門会が創立60周年を迎えられたことに関しては非常に嬉しく、一つの大きな出来事であり、これも一重に地域の方々のご支援と職員一同の支えにより成り立ってきたものです。「感謝」の一言に尽きます。
企業界では繁栄のピークを享受できる期間が約30年であるという考え方があります。
この事は病院や介護福祉部門にも該当し、丁度倍である60年も過ぎ、ただ喜びは横に置いて、さらに一踏ん張りして永続性を保つべく努力して邁進せよという様に私の9年間の経験から感じられます。
私はバトンタッチの際には医師不足と経営状態不良の危機的状況から、リハビリテーションを含めた病院理念を見つめ直し、医師を含めた人材の確保、患者さん・利用者の方々を如何に良質なスキルで社会復帰に導くか、さらに高齢者の死因の筆頭である呼吸器疾患を見つめ、teamによる呼吸リハビリ部門を設置し、また委託事業の取得・充実に努め、特徴有る病院を執り行うことで、当病院の理念である地域貢献を進めて来ました。フランス哲学者Bernard de Chartresのいう「巨人の肩に乗っているから、遠くを見ることができる」の如く、発展に大きな力を与えてくださる関連分野の多数の巨人の力をお借りして、ここまで成長できたものと思います。 “ヘッドライト・テールライト”の歌のtitleのように、行く先を照らすのはまだ咲かぬ見果てぬ夢、遥か後ろを照らすのは、しっかり根強く歩み続けていることを現す灯り。十年樹木、百年樹人(樹木を育てるのは十年、人を育てるのは百年を要するという格言)を大事にして、旅はまだ続け、終わらせてはいけません。これからも職員の熱意と努力、さらに地域の皆様方のご指導・ご支援を賜って100年に届くように進みたいものです
前理事長
中島 育昌