甲州リハビリテーショングループ
創立60周年によせて

甲州リハビリテーショングループが創立60周年という大きな節目を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。

貴グループは、昭和40年に開設された石和中央病院を起点に、「心をこめ保健・医療・福祉で地域に貢献」という理念のもと、リハビリテーション病院を基幹として、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、老人保健施設、デイ・サービスセンター、訪問看護・訪問介護ステーションなど、多様な機能を備えた地域包括ケアシステムを整備されてこられました。地域に根差し、今日まで医療・福祉を通じて多くの方々を支えてこられた佐藤吉沖代表幹事をはじめ歴代役員並びに関係者の皆様のご尽力に、深く敬意を表します。

山梨大学医学部附属病院は、県内唯一の特定機能病院として、また地域の中核病院として高度医療の提供に努めておりますが、貴グループの中核である甲州リハビリテーション病院には、当院の地域医療連携協定機関として、急性期治療を終えた多くの患者さんを受け入れていただいております。日頃より丁寧かつ熱意あるご対応を賜っておりますこと、心より感謝申し上げます。

私自身は本年3月まで脳神経外科を担当しておりましたが、その間、脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、脊椎・脊髄疾患、など、神経系疾患を抱える患者さんの回復期治療をお願いしてまいりました。患者さんやご家族から「信頼できる場所に引き継がれた」との安心のお声を数多く頂戴しており、これは貴院の高い医療技術に加え、スタッフの皆様のお心遣いの賜物と存じます。また、頭部外傷等における重要な後遺症である高次脳機能障害においては、県内唯一の「山梨県高次脳機能障害者支援センター」として、重要な役割を担っておられますことにも、改めて感謝申し上げます。

2040年には団塊ジュニア世代が65歳を迎え、超高齢社会が一層加速すると言われている中、地域医療のあり方も大きく変化していくことが予想されます。こうした中、山梨県が抱える課題を乗り越えるには、医療機関や介護施設との一層の相互連携が不可欠であります。貴グループが築いてこられた、医療・介護・在宅支援を一体的に提供する体制は、まさにその中核を成すものであり、今後も地域にとって不可欠な存在であり続けると確信しております。

当院におきましても、救急や高度医療の提供にとどまらず、在宅医療や慢性疾患管理など、患者さんがどの段階でも最適な医療を受けられるよう、今後更なる連携を深めてまいりたいと存じます。引き続きのご支援とご協力を、何卒よろしくお願い申し上げます。

結びに、甲州リハビリテーショングループの益々のご発展と、職員の皆様のご健勝・ご活躍を心よりお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。

国立大学法人山梨大学 理事、副学長 医学部附属病院長

木内 博之

創立60周年記念誌