創立60周年を迎えて 100年続く組織体をめざして

医療法人銀門会は、令和7年に創立60周年という大きな節目を迎えることができました。この節目を迎えるにあたり、まずは長年にわたり当法人の発展に尽力された全ての関係者の皆様に、心より深く感謝申し上げます。

この10年間を振り返ると、いくつかの大きな転機がありました。地域医療の発展に多大な功績を残された創業者である島津壽秀代表がご逝去され、法人にとって大きな喪失となりました。また、中島育昌前理事長が9年間にわたり理事長として法人を力強くけん引された後、2025年4月より私がその後任を拝命し、新たな体制のもとで歩みを進めております。歴代の想いと実績を継承し、未来へとつなげる責任の重さを日々実感しております。

銀門会は、甲州リハビリテーション病院を中心に、介護老人保健施設甲州ケア・ホーム、訪問リハビリテーション・訪問看護・通所リハビリテーションなどの在宅サービスを展開し、保健・医療・福祉が一体となった包括的な支援を提供してまいりました。疾病からの回復だけでなく、その後の生活や在宅での暮らしを見据え、「その人らしい生き方」に寄り添うことを大切にしています。

また、公的役割として、山梨県リハビリテーション支援センターおよび山梨県高次脳機能障害者支援センターを受託し、障害のある方やそのご家族に対する相談支援、関係機関との連携、人材育成に尽力しています。さらに、笛吹市北部長寿包括支援センターの運営も担い、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう支援を行っています。

当法人がとくに力を入れているのが「地域リハビリテーション」の推進です。地域リハビリテーションとは、障害のある子どもや成人・高齢者とその家族が、住み慣れた場所で一生安全に、その人らしくいきいきと生活できるよう、保健・医療・福祉・介護および地域住民を含め、生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織が、リハビリテーションの立場から協力して行う活動のすべてを指します。当法人はこの考え方を大切にし、専門職や地域の関係者と連携しながら、誰もが安心して暮らせる地域づくり・まちづくりを推進しています。

「心をこめ 保健・医療・福祉で地域に貢献する」という法人理念のもと、これからも地域に根ざした実践を積み重ね、変化する社会課題に柔軟に対応しつつ、次世代を担う人材の育成と持続可能な運営体制の確立に努めてまいります。そして「100年続く組織体」の実現を目指し、今後も一歩一歩着実に歩んでまいります。

今後とも、医療法人銀門会の活動に温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

医療法人銀門会 理事長

佐藤 吉沖

創立60周年記念誌