ベテランスタッフ
インタビュー
長年勤務するスタッフが語る現場の変化
変わりゆく医療現場とともに歩んで
リハビリ看護に携わって20年、看護師として見てきた進化とこれから
Interview60周年記念インタビュー
理事長・管理者インタビュー
歴代の理事長・施設長が語る グループの歴史とこれからのビジョン
理事長
佐藤 吉沖
interview 01
私が銀門会と関わりを持つようになったのは、大学病院に勤務していた頃のことです。当時、大学からの給与だけでは生活が難しく、外勤先を探す中で甲州リハビリテーション病院での土曜診療の機会をいただきました。午前中は外来診療を行い、午後はケア・ホームの訪問やオンコール対応を担当していました。その後、研究論文執筆のため研究日に余裕を持てる勤務先を考え、同病院に常勤派遣されることになりました。当初はリハビリテーションに特別な関心を持っていたわけではなく、あくまで研究環境を重視しての選択でした。しかし実際に勤務を始めてみると、入院患者の多くが心疾患を合併していることに気づきました。循環器とリハビリテーションの両面から診療に関わる必要性を強く感じたことが、私がこの分野へ進む大きなきっかけとなりました。
interview 02
法人の60年の歴史の中でも特に印象的だったのは、創業者・島津寿秀先生と、そのご子息である島津寿宏先生のご逝去です。長年、創業者一族の存在は財政的にも精神的にも法人の支えであり、その喪失は組織にとって大きな転換点でした。財政基盤の脆弱な法人では、経営の責任が現場の責任者に重くのしかかります。今後、Z世代が経営を担う時代を迎えるにあたり、過度な負担を回避しながら次の世代へバトンを渡すための体制整備が重要です。さらにVUCAと呼ばれる先行き不透明で不確実な時代において、従来のように話し合いだけで意思決定するのは困難になっています。組織として迅速な判断と柔軟な対応を可能にする運営体制を再構築していく必要があると感じています。
interview 03
私はもともと救急から在宅まで幅広い領域で患者を診療できる医師を目指し、キャリアを積んできました。大学病院では救急部で経験を重ね、循環器救急でのカテーテル治療にも従事しました。その後、地方の病院で訪問診療や地域医療に携わる中で、2000年に始まった介護保険制度にも関心を持つようになりました。救急医療、循環器、訪問診療、介護とさまざまな現場を経験する中で「地域包括ケア」という考え方に出会い、その重要性を痛感しました。高齢化や多様な疾患を抱える患者が増える今、医療と福祉の連携が不可欠であり、その仕組みづくりが社会に求められていると感じています。これまで培ってきた経験や知識を活かし、医師会や山梨県、市町村行政とも連携しながら、地域共生社会の実現に少しでも貢献できればと思っています。
interview 04
私が果たすべき最も重要な役割は、この法人を確実に次世代へ引き継ぐことだと考えています。高齢化や人口減少、社会保障費の抑制など、医療・福祉を取り巻く環境は厳しさを増しています。これまでのやり方だけでは通用しない場面も増えていますが、こうした社会の変化に真正面から向き合い、課題を一つひとつ乗り越えながら次代を担う経営者を育てることが私の責務です。そして「100年続く組織体」を築くことこそ、私に与えられた使命だと強く感じています。これからも地域に根ざした医療と福祉のあり方を模索し、患者や家族、地域の皆様に安心していただけるサービスを提供し続けたいと考えています。持続可能な法人経営の未来を共に創り上げていけるよう、皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。