「ただの効率化」ではありません。私たちがインカムを選んだ本当の理由。




介護現場でも導入が進んでいる「インカム」。 当施設でも、このたび正式に導入しました。
「今さら?」と思われるかもしれません。 正直に申し上げれば、導入は決して早い方ではありません。
しかし、私たちはあえて「すぐに導入する」道を選びませんでした。 なぜなら、道具を入れること自体が目的ではなく、「その道具を使って、どんなケアを届けたいか」を全員で納得するまで話し合いたかったからです。
◆ プロジェクトを進める中で、職員からは「本当はもっとこうしたい」という切実な声がたくさん上がりました。
「食事介助中にコールが鳴ると、目の前の利用者様から離れざるを得ないのが心苦しい」
「広いフロアで職員同士が離れていると、職員が一人で困っているときに気づいてあげられない」
こうした「ケアの質」や「チームの連携」への課題を一つひとつ可視化し、解決策を議論してきました。
◆ インカムで叶えたい「3つの約束」 話し合いの結果、私たちはインカムを以下のために活用することに決めました。
―「利用者様との時間を守る」:離れた場所にいる仲間にサッと応援を頼めることで、目の前の利用者様との時間を中断させません。
―「職員を一人にさせない」:いつでも声が届く安心感をつくり、チーム全体でフォローし合える環境を整えます。
―「対話を大切にする」:単なる業務連絡ではなく、「今、〇〇様が笑顔でした!」といったポジティブな共有や、多職種との迅速な相談に役立てます。
◆ 私たちは「生産性向上」を、人を減らすためではなく、心にゆとりを持って「より良い介護」を届けるための挑戦だと捉えています。
インカムから聞こえてくる声が、利用者様の安心と、職員の笑顔につながるように。 これからも、私たちは対話を止めずに歩み続けます。