山梨県高次脳機能障害者支援センターhigher brain dysfunction support center
山梨県高次脳機能障害者支援センターからのお知らせとご挨拶
当センターは、これまで県の委託事業として高次脳機能障害をお持ちの方やそのご家族への支援を行ってまいりました。
このたび、法律(高次脳機能障害者支援法)に基づき、山梨県より正式に「高次脳機能障害者支援センター」としての指定を受け、新たな一歩を踏み出すこととなりました。
これまでの名称や相談窓口に変わりはありません。しかし、今後は「指定機関」という新たな立ち位置のもと、より責任を持った質の高いサポートを提供してまいります。
事故や病気による脳の損傷で生じる「生きづらさ」に寄り添い、ご本人が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、スタッフ一同、より一層力を尽くしてまいります。どうぞお気軽にご相談ください。
高次脳機能障害者センターの役割と機能
新しく指定機関となった当センターは、主に以下の4つの役割を担い、地域の支援体制を強化していきます。
専門的な相談・アドバイス
- 支援コーディネーターが、ご本人やご家族からの相談にじっくり耳を傾けます。
- 生活の中での困りごとや、これからの生活について一緒に考え、具体的な情報を提供します。
地域生活への復帰・社会参加のサポート
- 一人ひとりの症状やくらしの状況に合わせて、スムーズに社会へ戻れるよう専門的な支援を行います。
関係機関とのネットワークづくり
- 病院、障害・介護などの福祉施設・事業所、学校、役所、就労支援機関などと緊密に連携します。
- 必要なサービスが途切れることなくスムーズに届くよう、地域全体のパイプ役となります。
支援者の育成と、社会への普及・啓発
- 福祉や医療に携わるスタッフ向けの研修会を開催し、地域の支援スキルを向上させます。
- 外見からは分かりにくい高次脳機能障害について、一般の方への正しい理解を広める活動を行います。
高次脳機能障害とは
交通事故やけが、病気の後、これらの症状がみられるようになった場合「高次脳機能障害」の可能性があります。
高次脳機能障害は、「見えない障害」とも言われ、さまざまな症状があり、またその症状は日によっても異なります。
そのため、生活や仕事に支障が出たり、対人関係に問題が出てくる場合があります。 この障害は外見上分かりにくいため、周囲の理解が得られにくく、ご本人やご家族の負担が大きくなっています。
主な症状
交通事故や頭部のけが、脳卒中や脳炎など脳の病気になったもしくは心肺停止を経験したことがある方の中には、身体機能が回復した後でも、以下のような後遺症で悩んでいる方がいます。
これらの症状により、日常生活または社会生活に制約がある状態を高次脳機能障害と呼びます。
お心あたりはありませんか?
- すぐに忘れてしまう。新しいことを覚えられなくなった。(記憶障害)
- うっかりミスや不注意が多くなった。(注意障害)
- 生活や仕事で段取りが悪くなった。計画的に物事を進められなくなった。(遂行機能障害)
- 思いこむと修正できない。気になることがあると繰り返し行う。(固執性)
- 欲しいと思うと我慢が出来なくなった。ちょっとしたことで怒り出す。(感情コントロールの低下)
- すぐに親や周囲の人に頼るようになった。子供っぽくなった。(依存性・退行)
- 相手の気持ちになって考えることができなくなった。(対人機能拙劣)
記憶が保持できない
新しいことが覚えられない
記憶障害
ボーっとしている
集中力がない
注意障害
物事を計画して実行
することができない
遂行機能障害
やる気が出ない
物事を始められない
意欲・発動性の低下
肉体的にではなく、
精神的に疲れやすい
易疲労性
すぐにキレる
衝動的な行動をする
脱抑制・易怒性
自分が病気であることや、後遺症を理解できない
病識欠如
他人の考えを理解し、自分の考えを表現することができない
失語症
身近なものや身体を認識できない
失認
高次脳機能障害診断基準
国が平成13年度より開始した「高次脳機能障害支援モデル事業」において蓄積されたデータをもとに、高次脳機能障害者への支援対策を推進する観点から、以下のような診断基準が策定されました。リンク先より、診断基準がご確認いただけます。
支援ガイドブック
高次脳機能障害の当事者・ご家族をはじめ、多くの方々に高次脳機能障害を知っていただくとともに、障害の早期発見から適切な支援へつなげることを目的に「山梨県高次脳機能障害支援ガイドブック」を作成しました。 ガイドブックには、障害の基礎的な知識から、活用が想定される各種制度、相談窓口等の情報を掲載してありますので、ご活用ください。
ページごとダウンロード
高次脳機能障害に関する研修等
高次脳機能障害に関する研修会や講演会の情報を掲載しています。
山梨県高次脳機能障害者支援センター 研修会 のご案内
今年度の「高次脳機能障害者支援法施行元年記念研修会」は終了いたしました。ご協力ありがとうございました。
【テーマ】
高次脳機能障害者支援法スタート!山梨の支援はどう変わる?
― 医療・行政・支援機関の新たな役割と連携 ―
令和8年4月1日 「高次脳機能障害者支援法」が施行されました。この法律は何を目指しているのか。私たちの地域の支援体制はどう変わるのか。
制度の理念と今後の展望を、長年制度の成立にも関わってきた専門医がわかりやすく解説します。
基調講演
講師:渡邉修 先生(一般社団法人TMG本部 リハビリテーション医療 特別顧問)
開催概要
| 日時 | 令和8年6月18日(木)14:00~16:00 |
|---|---|
| 会場 | 甲州リハビリテーション病院 甲州コミュニティーホール(定員100名) |
| 参加費 | 無料 |
こんな方におすすめです
- 高次脳機能障害について知りたい県民の方
- 当事者・ご家族
- 医療・福祉・介護・就労・教育 支援の専門職
- 市町村・行政職員
法施行元年。 山梨の支援体制をともに考える機会です。
プログラム
| 14:00 | 開会 |
| 14:05 | 基調講演 |
| 15:05 | 山梨県行政説明 |
| 15:20 | 支援センター活動報告 |
| 15:30 | パネル対話 |
| 15:55 | まとめ |
参加申し込み
お申し込みはQRコードからお願いします。
駐車場のご案内
お問い合わせ
山梨県笛吹市石和町四日市場2031 甲州リハビリテーション病院
山梨県高次脳機能障害者支援センター
電話:055-262-3121
koshu.hbd@krg.ne.jp
担当:岩間・飯田
よくあるご質問
このページでは高次脳機能障害に関するご質問にお答えします。
「高次脳機能障害」と、「発達障害」や「認知症」との違いは何ですか?
原因となる病気やけが、診断基準や診断ガイドラインの内容が異なります。日本における高次脳機能障害の診断基準では、発達障害や認知症(進行性疾患)は除外されています。発達障害や認知症のケアや生活上の工夫は、高次脳機能障害の支援にも活かせます。
障害者手帳や障害年金を申請したい場合、どうしたらよいですか?
いずれの場合も、医師による診断書の発行と、窓口での申請が必要です。まずは、ご本人の状態をよく知る主治医やかかりつけ医に、申請の希望をご相談ください。障害年金は、申請する前に、受給要件などをお近くの年金事務所にてご確認下さい。
福祉や介護のサービスを利用したい場合、どうしたらよいですか?
突然の病気や事故により、まずは医療機関で治療やリハビリテーションを行います。そののち、年齢や原因疾患、障害の程度や状態、ニーズなどに応じて、社会福祉サービスの利用を検討します。公的なものは、主に「障害者総合支援法」や「介護保険法」です。病院のソーシャルワーカー(社会福祉士など)や、お住まいの市町村に相談しながら、制度を上手に活用することが大切です。なお、障害者手帳がなくても、医師の意見書により、障害福祉サービスを利用することが可能です。
働き盛りで中途障害となり、先々が不安です。相談先はありますか?
まずは、いま行うべき治療やリハビリテーションに集中できる環境を整えましょう。病院のソーシャルワーカー(社会福祉士など)へ、傷病手当金などの休職中の経済保障について、ご相談することをお勧めします。治療やリハビリテーションを経て、十分に準備をしたうえで、職場復帰される方もいます。傷病時の「休職可能期間」や「復職に向けた手続き」について、職場の就業規則を確認しておきましょう。職業リハビリテーションサービスや就労系の障害福祉サービスの利用も、状態に応じ考えましょう。
子どもへ、高次脳機能障害について分かりやすく説明したいのですが
高次脳機能障害について、理解を深めたい小学生や中学生等に向けたWebサイトが公開されています。ご参考にしてください。
子ども情報ステーションbyぷるすあるは 高次脳機能障害
その他
高次脳機能障害情報・支援センター 「よくあるご質問」のページ
お問い合わせ先
相談には、費用はかかりません。
来所・訪問相談には予約が必要です。まずはお電話ください。
山梨県高次脳機能障害者支援センター(甲州リハビリテーション病院)
〒406-0032 山梨県笛吹市石和町四日市場2031
TEL:055-262-3121
FAX:055-262-3727
koshu.hbd@krg.ne.jp
月曜〜金曜 9:00〜16:00